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医師のキャリア形成 ゆるドクの戯言

フリーランス医師に専門医資格はいるのか?

医学部で6年間勉強した上で医師国家試験を合格して医師免許をとった人の多くは初期研修医になるでしょう。初期研修の間は研修先のプログラムで様々な科を回ると思います。

その後、多くの人は後期研修に移行します。

従来はこの時点で各大学の医局に入局し、医局から関連病院に派遣され後期研修を行うことが主流でした。

しかし、最近ではネットや医師転職サイトの普及により医局に所属しないフリーランスという生き方も注目されています。(ドクターXの影響もある?)

フリーランスという生き方を選ぶ上で「専門医」という資格は必要なのか?

私なりの見解を述べさせてもらおうと思います。

 

そもそもフリーランス医師という生き方は可能か?

今回、フリーランスは「常勤」では働く病院を持たないという意味で説明させていただきます。

結論から言えばフリーランス医師という生き方は可能です。

むしろ医局に所属して関連病院に派遣されるよりも自分で仕事量を調整したりできるので自由な生き方ができます。

下記に代表される転職サイトや医師のアルバイトを紹介するサイトには非常勤のバイトやスポットバイトなどが多数掲示されています。

非常勤として週2・3日働くだけで平均的なサラリーマンより高収入が得られます。

民間医局



 


 

ただし、注意点としては非常勤とは非正規労働なため、ちょっとしたことでクビになる可能性があります。そのため、一つの病院だけではなく、複数の病院で働く方いいです。

また患者とトラブルになっても病院が守ってくれない可能性があります。

予防策としては訴訟になったとしても大丈夫なように「医師賠償責任保険」には入っておきましょう。

ちなみに「民間医局」から申し込めば20%割引が効くのでオススメです。

民間医局

 

ドロッポ医とフリーター医

さて、話を元に戻します。

フリーランス医師の中に「ドロッポ医」と「フリーター医」と呼ばれる存在があります。

ドロッポ医とは

ドロップアウト医師(略してドロッポ医)とは後期研修を開始するも途中でドロップアウトした医師のこと

フリーター医とは

フリーアルバイターとして最初から後期研修を行わず、アルバイトだけを行っている医師のこと。

ドロッポ医の場合は最初は専門医を目指していたが、仕事内容や人間関係でやめざるを得なかったという事情があるかもしれませんが、共通することは「専門医資格を有していない」ということです。

上記にあげたサイトなどでも真の意味(専門医資格の不問は除く)での「科不問」は検診か救急対応のない病棟管理くらいしかありません。

残念ながらこの2つは専門科の外来バイトなどと比べると時給が安くなります。

バイト代の目安は下記を参照ください。

参考医師のアルバイト事情 

続きを見る

ちなみに救急対応のない病棟管理は人気のバイトです。

求人を出している病院も来てくれる人を選べるのであれば「ただの医師」より「内科専門医」などを希望するでしょう。

ドロッポ医の場合はその専門分野で一定期間働いた実績もあるのでその専門分野の「専門医資格不問」で働くことができますが、フリーター医は選択肢が少なく時給が低くなりがちです。

自分の労働単価を上げるには専門性を身につけるべきなのです。

ではその専門性を保証してくれるものは何か?と聞かれればやはり「専門医資格」となります。

専門医試験は各専門科によって受験するための症例報告や研修期間がありますが、たかが5.6年の我慢で取れるものです。私が所持しているのは整形外科専門医ですが、取得までの労力は医学部受験や医師国家試験と比べると比較しようがないほど楽だと感じました。

数年我慢するだけでその後の収入が変わります。

なお、専門医を取らずに自身の労働単価を上げるもう一つの方法として有名なものが産業医です。

研修を受けることで取得することができますが、こちらも50時間の研修は必要となるため、働きながらであればやはり取得に数年かかる可能性があります。

 

まとめ

自分の仕事量を調整することができるため、QOLを考えた上でフリーランス医師として働くことはアリです。

しかし、フリーランスという選択をした時に自分が損をしないように準備はした方がいいです。

可能ならば専門医資格は絶対取っておきましょう。

確かに近年、専門医機構により専門医の取得、維持が昔と比べて少し面倒にはなっています。

それでも専門医という資格は医師としてのスキル、キャリアを保証してくれるものです。

実際に転職サイトのエージェントとお話しをした際には専門医という資格は強みになるとの意見を頂きました。

自分の価値を上げるためにも専門医資格は取っておきましょう。

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  • この記事を書いた人

ゆるドク

地方で勤務医として働いている30代
整形外科専門医 | 脊椎脊髄病医 | 難病指定医
『ゆるく生きる』がモットー
お仕事の依頼はTwitterのDMから
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