
今回はスポーツ選手がよく着けている「バンデルのネックレス」についてお話しようと思います。
バンデルのネックレスに興味はあるけど、効果あるのかな?プラセボ効果なのかな?と疑問に思っている人もいるでしょう。
そこで整形外科医の視点から、バンデルのネックレスに効果があるかを解説しようと思います。
*プラセボ効果とは、薬物などの有効成分がないにも関わらず、患者がそれを信じることで体調が良くなる現象のことを指します。例えば、頭痛がするときに「これを飲むと頭痛が治るよ」と言われて砂糖水を飲んだとします。本当は薬ではないのに、頭痛が治ると信じて飲むことで、実際に頭痛が治まることがあります。これがプラセボ効果です。
結論から言うと、バンデルのネックレスを含め、磁気アクセサリーが効いていると言う意見の多くはプラセボ効果だと考えます。
しかし、効果が全くないと言い切ることも難しいです。今回は論文を踏まえてその根拠もお話しましょう。
さらに、バンデルが磁気アクセサリーの中でなぜ人気なのか、バンデルのネックレスを使う上で気をつけるべきことも併せて説明します。
この記事を通して、バンデルのネックレスを買うかどうか、判断の材料となれば幸いです。
目次
医師が解説!磁気ネックレスの効果とは?
一般的に磁気ネックレスは、肩こりに良いとされています。
実際、過去の研究で磁気ネックレスなどの磁気治療具を使用すると痛みや筋肉のこりが改善すると報告されています。1)
痛みやコリが改善するのは磁気治療具を装着・貼るとその部位の温度が少し高くなることが報告されています。2) 筋肉が固くなると、血液の流れが悪くなり、痛みを感じてしまいます。3) しかし、 筋肉の温度が上がると、筋肉がほぐれ、血液の流れも良くなります。これにより磁気ネックレスが肩こりに効果があるとされています。
一方、磁気のリストバンドを装着しても効果がない4)、磁石が痛みを軽くする効果はない5)と言う論文もあります。
なぜ私が「磁気アクセサリーが効いていると言う意見の多くはプラセボ効果」と言うのか。
上に取り上げた論文の影響度を考慮した結果です。
「効果がない」とした論文にはインパクトファクターがありますが、「効果がある」とした論文にはそれがありません。
*インパクトファクターとは、学術雑誌の影響力の大きさを計る指標の一つです。値が高い方が影響力があると評価されます。
インパクトファクターがない論文が信じられないと言う意味ではありません。
ただ、効果ないとした論文の方が「私」は信頼できると判断したため、磁気アクセサリーの効果はプラセボ効果だと考えました。
では、磁気アクセサリーは意味がないのか?と言われると難しいです。
プラセボ効果だとしても意味はあります。
装着することで気分が上がり、痛みを感じにくくなったり、スポーツのパフォーマンスが上がったりするなら着ける意味はあります。
効果はひとそれぞれです。磁気アクセサリーが気になるなら着けてみて、自分はどう感じるか、体感してみるのが良いと思います。
バンデルのネックレスをオススメする3つの理由
ここまでは磁気アクセサリー全般のお話をしました。
ここからはバンデルのネックレスについてお話をしようと思います。
磁気アクセサリーの中、何故バンデルを勧めているのかを3つの理由でお話します。
強力なサマリウムコバルト磁石の使用
バンデルのネックレスをオススメする一因として、強力なサマリウムコバルト磁石の使用が挙げられます。
磁気アクセサリーはプラセボ効果と説明しましたが、効果があるという論文もあるので磁石の効果が本当に全くないと言い切れません。
であればなるべく強力な磁石の方が良くないですか?
この磁石はレアアースの一種で、強力な磁力を持つだけでなく、熱やサビにも強いという特性があります。
また、通常の磁石が80℃で磁力が弱まるのに対し、サマリウムコバルト磁石は350℃以上の高温でも磁力が減少しにくいのです。つまり、バンデルのネックレスは入浴中でも使用することが可能です。
温泉施設などで外す必要がなく、盗難のリスクが減らせます。
プロアスリートが使用している
バンデルのネックレスは、多くのプロのアスリートたちが愛用しています。
プロのアスリートであれば一般人では気付かない磁気による微妙な変化も気づくのかもしれません。
また、バンデルのネックレスは自分の背番号を刻印できるナンバーネックレスなど、アスリートの心をくすぐる要素も多くあり、使用している人が多いのでしょう。
プロのアスリートと同じものを使用するのってテンション上がりませんか?
私はめちゃくちゃ上がります。
なお、同じ理由でサングラスはOakleyを使用しています。
個別化されたデザインとカスタマイズオプション
バンデルのネックレスは、他社製品には無いデザインの重厚感や一見、磁気ネックレスだとは分からないデザインのものがあります。
もちろん、他社製品のようなおとなしいデザインのものもあります。
最近はオシャレな磁気ネックレスは他にもありますが、バンデルのネックレスはカスタマイズとして文字を入れることが可能なものもあります。
他人と被りにくいと言う点でオススメです。
バンデルのネックレスを使う上で気をつけるべきこと
次にバンデルのネックレスを使用する上で注意すべきポイントを説明しましょう。
正しい使用方法とメンテナンス
効果を期待するのであれば当然ですが、常に身につけていることが必要です。
バンデルのネックレスはサマリウムコバルト磁石を使用しており、錆にも強く、熱にも強いため、入浴やシャワーを浴びるときに外す必要はありません。
しかし、劣化しないのは磁石の部分だけであり、ループ(紐)の部分はやはり劣化します。
ループ部分はPVC(合成樹脂)とTPU(ポリウレタン樹脂)でできており、特にPVCは紫外線や熱によって劣化してしまいます。
風呂やシャワーならまだしも、サウナに着けて入ることは避けましょう。
磁気アクセサリーを着けてはダメな人
バンデルのネックレスは多くの人にとって安全に使用できますが、一部の人々には適していません。
特に、ペースメーカーや脳脊髄液短絡術用可変シャントなどの医用電気機器を使用している人は、磁気アクセサリーをつけることは避けるべきです。
これらの機器は電磁波によって動作しており、強力な磁石が近くにあると、その動作に影響を与える可能性があります。
また、磁気アクセサリーは妊娠初期の女性や、特定の心臓疾患を持つ人にも推奨されていません。
持病がある人、妊娠の可能性がある人は医師に相談の上、購入してください。
まとめ:バンデルネックレスの効果は "嘘か真か"
今回は「バンデルのネックレス」について解説しました。
バンデルネックレスの効果についての科学的な根拠はなく、効果があるとしてもプラセボ効果によるものかもしれません。
ただ、プラセボ効果だからといって、それが無価値だとは思いません。
バンデルネックレスを身につけることで、自分自身の気分やパフォーマンスが向上するなら、着ける意味は十二分にあると思います。
参考文献
1) 隅蔵透. 米虫節夫. リング型磁石「ヘッドスカット」の治療効果. 基礎と臨床 (1990). Vol 24. No 13. 7063-7068
2)金井成行 ほか. 肩こりに対する時期による治療効果の検討:日本ペインクリニック学会誌 (1996) .Vol 4. No 4. 11-17
3)森本昌宏 ほか. 筋筋膜性疼痛の病態と治療;トリガーポイント注射による治療. ペインクリニック. 24. 789-794
4) Max H. et al. Static magnets for reducing pain: systematic review and meta-analysis of randomized trials. Canadian Medical Association or its licensors (2007). Vol 177. No 7. 736-742
5)Stewart J. et al. Copper Bracelets and Magnetic Wrist Straps for Rheumatoid Arthritis – Analgesic and Anti-Inflammatory Effects: A Randomised Double-Blind Placebo Controlled Crossover Trial. PLOS ONE (2013). Vol 8. No 9. e71529