一般的な椎弓形成(C3-6の椎弓形成術)
全身麻酔下にてMayfieldにて頭部固定し,針電極をdeltoid,biceps,triceps,ADM,TA に設置し,Hall frame上に腹臥位とした。頭頂部に刺激電極を設置後,Br(E)-MsEPにてmonitoringを施行し,手術を開始した。
C3-6棘突起上に正中縦切開を加え,展開。C3-6棘突起及び椎弓から傍脊柱筋を剥離した。C2椎弓下縁からも傍脊柱筋を剥離し,同部をdome状に掘削した。(棘突起は温存した)
まずC3-6椎弓の右側を椎間関節内側縁より外側を4mm Air tomeを用いて溝を作成した。続いてC3-6椎弓左側を椎間関節内側縁の内側で4mm Air tomeを用いて切り離した。なおC6の左側を切り離す前にC7椎弓上縁を黄色靱帯付着部まで切除しておいた。硬膜と黄色靭帯を丁寧に剥離し,左側の黄色靭帯を切除して左OPENにて椎弓を起こした。これにより硬膜管は膨張し,呼吸性の拍動を認めた。Echoにて脊柱管が十分に拡大していることを確認した。C3-6のopen側にはネオボーンX ●●mm(またはアパセラム)を留置し,1号サージロンにて縫合,椎弓を安定させた。
創部を十分に洗浄し,ドレーンを硬膜外に留置後,筋・項靭帯を1号バイクリリルプラスにて縫合した。皮下,皮膚をin-layerに閉創した。
術中、術後のmonitoringでは振幅,潜時に明らかな変化は認めなかった。
術直後の上下肢の運動は術前と変化なかった。