(L1高位の嚢腫の場合)
全身麻酔下にPt.をhall frame上に腹臥位とし、イメージ下にL1棘突起に1.2mmK-wireにてマーク針を刺入し、手術を開始した。
L1棘突起のmarkをmerkmalにT12-L2棘突起上にca.5cmの正中縦切開を取り、棘突起を露出した。T12,L1棘突起を縦割し、PVMとともに外側にRetractし、T12椎弓下縁・L1・L2椎弓を露出した。まず、L1椎弓およびL2中枢側をAir tomeにて切除し、L1/2高位の黄色靭帯を露出、切除した。この時点で嚢腫を確認した。エコーにて嚢腫の腹側に硬膜の存在を確認。ただし,嚢腫への髄液の流入路をエコー下に確認した。
(見えることもあるが見えることの方が少ない。)
嚢腫の中央で切開し、その腹側に硬膜があることを確認してから嚢腫の壁を可及的に切除すると右L1神経根分岐部の中枢に1cm程度の硬膜の亀裂を認めた。(場所は各症例で変更。)
これを6-0ナイロン糸にて2針縫合した。麻酔科医師に依頼し、腹圧を上げても髄液の漏れがないことを確認した。
創部を生食で十分に洗浄し、硬膜外腔にdrainを1本留置した。(陰圧はかけず)
縦割した棘突起を縫合し、in-layerに閉創、手術を終了した。
術後下肢の運動は問題なかった。
以下は術中写真