(L4/5高位の腰椎椎間板ヘルニアに対して)
ホールレーム(カーボン)上に腹臥位とし、2方向の透視下に手術高位を確認.軽度のセデーション下、局所麻酔下(2cc)にtransforaminal approachにて進入.(正中より10cm前後右外側から刺入).椎間板穿刺針をL4/5椎間板中央部に刺入.線維輪表層に局所麻酔を2㏄行った.
オムニパークとインジゴカルミンを等量混ぜて作成した造影剤を用いて椎間板造影を行った.
椎間板穿刺針越しにガイドワイヤーを椎間板中央部まで刺入した.椎間板穿刺針を抜去,刺入点に8mmの横皮切を加え椎間板誘導器(pencil)を椎間板表面まで挿入.下肢痛の出現に注意しながらペンシルを椎間板中央部にハンマーにて挿入した.ペンシルが固定されていることを確認後、外筒(cannula, bevel type: 8mm)をimpactor, マレットを用いて椎間板内に刺入した.ペンシルを抜去後、scopeを挿入.潅流する生食は自然滴下にて行った.
髄核鉗子にて椎間板内の変性した髄核組織(インジゴカルミンにて青く染色された髄核)を一部摘出し(特にヘルニアの基部),椎間板腔の内減圧を施行.椎間板の変性は高度であった.
Cannulaを椎間孔部まで抜去し角度を変え脊柱管を観察(所謂,half and halfの視野).PLLをバイポにて止血後,同部を髄核鉗子にて切除した.椎間板膨隆部を確認し,髄核にて椎間板ヘルニアを摘出した.
線維輪をバイポにて十分凝固しshrinkageさせた.皮下を2-0 バイクリルにて縫合し皮膚を3M tapeで固定し手術を終了した.