(L2/3.3/4 2椎間の場合)
画像はMedtronic社 手術手技トレーニング書より抜粋
全身麻酔下にてAllen Bed(なるべく放射線に透過性のあるベットで)上に患者を右側臥位とし,電極をADM,quadri,TA,gastro,AHに設置、Br(E)-MsEPにてmonitoringを施行。手術を開始した。
まず、イメージ下にL2-4椎体を確認し、椎体前縁から3横指前方に8cmの皮切を加えた。外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を順にSplitし後腎傍腔へアプローチし、大腰筋を確認した。イメージ下に高位を確認し、大腰筋を前縁から1cm後ろでSplit、L2/3の椎間を露出させた。L2/3の椎間の椎間板組織と椎体終板を掻爬したのち、左腸骨から採取した自家骨(場合によってはグラフトン®︎などの人工骨も使用)を入れたCage(●×45mm 6°)を挿入した。続いてL3/4も同様の操作を行なった(Cageは●×45mm 6°)。創部を十分に洗浄し、椎体前方の後腎傍腔にドレーンを1本留置した。腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋の順に筋膜を縫合し、皮下、表皮とInーlayerに閉創した。
(Cageのサイズは適宜変更。)
続いて後方の処置を開始した。L2-4両椎弓根を確認し,その外側に皮切を加え、皮下を展開し、Wiltse傍脊柱アプローチにて筋層を展開した。両側のL2-4椎弓根にPedicle screw(長さ、太さは術前にCTで測った通りのもの)を型通り設置し、RODをset screwで締結した。創部を生食で十分に洗浄しIn-layerに閉創,手術を終了した。
術中、MEP波形には変化がなく、また術後の両下肢の運動に問題はなかった。