全身麻酔下に患者をMayfield頭蓋支持器使用して頚椎を軽度伸展位とし、腹臥位とした。イメージ下に環軸椎が整復され、アライメントが良好であることを確認した後に手術を開始した。後頭骨からC4棘突起にかけて約8cmの正中皮切を加え、C1-4高位を展開した。C2椎弓根を露出し、イメージにて頚椎側面を確認しつつ、C2椎弓根を通る様に環軸椎関節面までプローベを挿入。プローベによって作成した孔を通る様にGuide Wire を挿入し、環軸椎関節にGuide Wireを刺入。Wireをガイドとし、C1-2 transarticular screw ( lag screw φ●●mm, 左側●●mm、右側●●mm)を挿入した。頚椎側面および開口位にて至適位置に設置していることを確認した後、頚椎を軽度屈曲位とした。イメージ下にC1-2アライメントに変化がないことを確認した。テクミロンテープをC1-2椎弓下に設置した。C1-2椎弓のdecorticationを施行したのち、腸骨から海綿骨と半層骨を採取し、C1-2椎弓間に設置、テクミロンテープを締結した。イメージ下に固定性が良好であることを確認した。残った海綿骨をC1-2椎弓の上に移植し、その上に半層骨を移植した。
創を十分に生理食塩水で洗浄し,SBドレーンを硬膜外腔、採骨部にドレーンを留置した。創をin-layerに閉創し手術を終了した。
術中脊髄モニタリングでは両deltoid, biceps, tricepsからfEMGにて筋電が導出されたが、MEP, SEPに大きな変化はなかった。
術後、両上下肢自動運動は良好であった。
上位頚椎操作であったこともあり、呼吸抑制の危険性があるため、術後はICUへ入室とした。