(L2/3左外側陥凹部のヘルニアに対して)
左が中枢、ヘラにて硬膜とL2神経を避けヘルニアを確認。全身麻酔下にPt.をhall frame上に腹臥位とし、イメージ下にL2棘突起に1.2mmK-wireにてマーク針を刺入。手術を開始した。
L2棘突起のmarkをmerkmalにL2-3棘突起上にca.4cmの正中縦切開を取った。棘突起を露出した。左側のみPVMを剥離し、外側にRetractしてL2・3左椎弓を露出した。左L2椎弓末梢側2/3および左L3椎弓上縁をdome状に削開し、黄色靭帯を露出した。黄色靭帯は高度に肥厚していたが硬膜と癒着は認めなかった。左側の黄色靭帯を切除し、硬膜を露出した。硬膜外側を露出し、左L3 rootとともに右側にretractした。rootの腹側にヘルニア塊(subligamentous extrusion type)を認めた。後縦靭帯、線維輪にスピッツメスを用いて割を入れ、変性した髄核を髄核鉗子にて摘出した。除圧により神経根の可動性は改善した。
創部を生食で十分に洗浄し、硬膜外腔にdrainを1本留置した。in-layerに閉創、手術を終了した。
術後下肢の運動は問題なく、またレントゲンでも高位に間違いがないことを確認した。
下記は術中写真