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医療者向けアプリ『イシヤク』の本気の評判・口コミ・レビュー

ゆるドク
こんにちこんばんわ ゆるドク です。

今回は医療者向けの無料アプリ「イシヤク」の使用感についてお話ししましょう。

忖度一切なしの本気口コミ・レビューです。

ただ、最初に言っておきます。

「研修医・医学生はとりあえず入れておけ!めちゃ使えるぞ!」

では見ていきましょう。

イシヤク

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イシヤクで「イイ」と思った機能

薬剤情報の検索・確認

イシヤクで一番使う機能は「薬剤情報の確認」です。

大体の電子カルテにはDI情報を見る機能がありますが、院内採用されていなかったり、ジェネリック薬品は検索しても出てこなかったりします。というかカルテの中のDI検索の機能を探すこと自体が面倒です。

しかし、イシヤクはジェネリックもしっかり掲載されています。スマホのアプリなので起動するのも早くできるため、診察の合間にも簡単に見ることができます。

薬の写真がついている

初診外来をしていると偶に薬手帳を持って来るのを忘れる人がいます。

で、「なんか丸いやつを飲んでいる」とか薬の特徴だけ言ってきます。

「そんなんで分かるか!」と心の中では思いつつ、アプリ見せながら「これ?」と確認することができます。

エディロールの場合

あと、処方しているけど実物を見たことないなって薬も見ることができるのはありがたいです。

(私もリリカのジェネリックであるプレガバリンOD錠は実物見たことなかったので。)

自分が出している薬を見てみるのも面白いので試してみてください。

薬の特徴がわかりやすい

医療系アプリの薬の説明でありがちなのが添付文書そのままという文章です。

一方、イシヤクは特徴がわかりやすくまとめられています。

例えばボナロンだと写真のような解説が書いてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研修医や医学生にはありがたい機能ではないでしょうか。

また面白い機能だなと思ったのは特徴文に納得が行かない場合に「特徴文の改善を提案」することができる機能です。

中堅やベテランの先生が「こんなんじゃ足りねーぞ!」と思ったらすぐに提案することができます。

というかこれじゃダメと思ったら是非提案してください。使っている側としてはありがたいです。

専門医コメントが面白い

ゆるドクが思うにこのアプリの中で一番尖っている機能です。

実際に使っている医師のコメントが付いているアプリとか他に見たことがありません。

しかも、このコメントが秀逸です。

ロキソニンをピックアップして見てみましょう。

「NSAIDsとニューキノロン系で痙攣を起こすことがある」

ゆるドクは整形外科なのでNSAIDsをよく使いますが、実は知りませんでした・・・

しかもコメントした人のTwitterに飛べるので本当にいるのかも怪しい人ではなく、実際に実在する医師であることがわかります。

メモ

ゆるドクも縁あって少しだけ書いています。

どの薬を書いているかは実際に使って探してみてね。

併用注意の薬の「一覧表」がある

併用注意や禁忌の薬はもちろん添付文書に載っていますが、文字だらけだと頭に入ってきません。添付文書の併用注意の箇所をしっかり読み込んで理解している人は少ないのではないでしょうか。

しかし、イシヤクではこれを一覧表にして載せてくれているのでめちゃくちゃわかりやすいです。

 

 

 

 

 

 

イシヤクで「残念!」と思ったところ

ここからは辛口レビューです!

実際に使っているからこそなんとか直してほしい機能を挙げていきます。

起動した直後は「真っ白」

最初起動したとき、何も出てこなかったので

「あれ?これちゃんと起動してる?」

と心配になりました。

使っていくと、よく見る薬などは「お気に入り」登録でき、登録すると最初から出てきます

しかし、それをしていないと使っていても最初は真っ白です。少し寂しい気持ちになります。

抗生剤一覧とか、多くの先生が見そうなカテゴリーだけでも最初から出しておいてほしいものです。

ジェネリックの薬を探すのが面倒。なんのジェネリックか分からない。

ロキソニンを代表に挙げてみましょう

ロキソニンの説明文を下げていくとNSAIDsの他の薬が出てきます。しかし、ここにはジェネリックは載っていません。

[NSAIDsを見る]をタップし、

NSAIDsの一覧を出し、さらに[ロキソニン]をタップ

するとロキソニン系の薬が全て出てきます。

この中から自分で選ぶ必要があります。

ちなみにロキソプロフェンNaの記事の中にロキソニンのジェネリックという記載がないのでジェネリック医薬品がなんのジェネリックかすぐに分からないのが残念です。

計算機能が何もない

抗生剤など腎機能の程度で投与する・できる量が変わる薬に対し、腎機能を入力すればこのくらいだよと教えてくれる機能がないことは残念です。

eGFRの値を確認してサンフォードを見ろよって話ではあるのですが、整形外科がサンフォードを持ち歩くことはほぼ皆無です。あと別のアプリで見ろという意見もあると思いますが、いちいち別のアプリで確認するのも面倒臭いです。せっかく、薬の説明はイシヤクの方が優れているのだからこれも導入してもらいたいものです。

スライド・記事機能が死んでいる

HOKUTOやAntaaを意識して作ったのかなと思った機能です。

最初に挙げたようにこの機能を押しても最初は真っ白です。

どんなスライドがあるのか?どんな記事があるのかがさっぱり分からないのは頂けません。

あと記事数やスライドが少ないせいかどんな文字で検索しても同じスライド・記事が出てきます。(「あ」と「こ」で検索したのが下の写真)

これなら最初から全部出しておいてもいいのでは?

そして記事やスライドが増えてきたらカテゴリー別に分け、カテゴリーだけ表示してくれたら最高ですね。

まとめ

今回は医療者向けの無料アプリ「イシヤク」の使用感についてお話ししました。

薬の説明文などは他のアプリよりもめちゃくちゃ分かりやすいので薬を調べるアプリとしては最強だと思います。

ただ、それ以外の部分で少し残念だなと思ったポイントがあることも事実です。

自分は今後も利用するつもりですし、若手の先生にはおすすめしたいアプリでした。

この記事を読んだ医療者にも是非導入を検討してください。

イシヤク

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  • この記事を書いた人

脊本 侑(ゆるドク)

アラフォー勤務医
医学博士 ❘ 整形外科専門医
脊椎脊髄指導医 ❘ 脊椎脊髄病医 ❘ 難病指定医
医療ライター ❘ Webディレクター
オンライン美容皮膚科にも勤務
広島東洋カープファン
『ゆるく生きる』がモットー
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