ゆるドクの独り言

ワクチンをいち早く接種する方法。治験の参加方法とは? 

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ゆるドク
こんにちこんばんわ ゆるドク です。 

2020年は新型コロナウイルス一色の1年と言っても過言ではないでしょう。

そして2020年10月からは「ワクチン」の話題を良く耳にします。

2020年12月初旬時点でファイザー社+ビオンテック社とモデルナ社によるワクチンが2つFDAに承認されており、今後日本でも接種が行われる予定です。

この2つのワクチンは有効性90%以上とされています。

有効性はどこから計算されたものかといえば「治療試験」つまり「治験」によって出てきた数字となります。

上記の2つのワクチンに対する治験は終了していますが、日本製ワクチンの開発中であり、まだまだ治験は行われると思います。

2020年12月16日に塩野義製薬の治験の話が出ましたね。

ワクチンを早く接種する方法として「治験」に参加したいと思う方もいるでしょう。

「治験」とは何かを踏まえ、その参加方法を記事にしてみました。

 

治験とは?

治験とは前述の通り、治療試験の略称で、国(厚生労働省)から新薬の承認・認可を受けるためには必要な臨床試験のことです。

治験は下記の段階に分かれています。

  • 第1相試験(フェーズ1)

少人数の健康な成人を対象に、薬の安全性を確認する。

(なお、この前に動物実験による安全性の確認は行っています)

  • 第2相試験(フェーズ2)

軽度な症状を持つ少数の患者を対象に、薬の安全性を確認し、安全な投与量や投与方法などを確認する。

  • 第3相試験(フェーズ3)

多数の患者を対象に、薬の有効性や安全性、使用方法を確認。

 

ワクチンの場合は基本的に健康な人を対象としているため、第2・3相試験でも対象は健康な人になります。ファイザー社+ビオンテック社とモデルナ社のワクチンの有効性は第3相試験の結果で計算されたものです。

 

治験に参加する方法

このような治験を行う場合、製薬会社はどのように人を集めているのでしょうか。

答えは「ボランティアを募る」です。

とはいえ、普通に生活していては治験のボランティアの話なんか聞かないですよね?

実際には下記のような治験登録サイトに登録している人からボランティアを探します。

 

コーメディカルクラブ


ニューイング

JCVN治験ボランティア


治験参加の事ならV-NET


治験のことならクリニカルボランティアサポート

 

 

ちなみにボランティアと言っても無償ではありません。

バイト代としてではなく、「協力費」という謝礼が出ます。

そのため、高額で楽なバイトとして治験という単語を耳にした事がある人も多いのではないでしょうか。

なお、このようなサイトで応募している治験は比較的安全なものが多い印象です。

ただし、100%を安全性を担保しているわけではありません。

私も絶対に副作用などが出ないとは言いません。

そもそも市販されている、認可されている薬・ワクチンでも体質によっては副作用が出ることもあります。

ただ、治験の参加中に副作用が出た場合はその治療費は製薬会社が全額負担してくれる事が多く、また治験を途中で辞めることも自由です。

このサイトが特に良い治験があるとかありません。

各サイトで案件が異なるため、治験に興味があるなら複数登録することをオススメします。

 

先進医療の治験はどのように参加するか?

ここでは私が関与した「脊髄損傷」の治験を例にご説明します。( 2つ参加しました )

まず、先進医療の治験は誰でも受けられるわけではありません。

先進医療の治験は大学などの基礎研究+臨床研究の一環として行われる事が多いです。

研究費も限りがあるため、治験の対象者は極めて限られてきます。

脊髄損傷の治験の場合は下記のような条件がありました。

(特定できないよう2つの治験を混ぜて記載しています。)

年齢制限(65歳以下)

損傷部位(頸椎に限る)

脊髄損傷の程度(改良Frankel分類 B1・2のみ) ←この基準を満たすのが厳しかった!!

受傷から48時間以内に薬剤を投与できるか。

 

1つの治験では条件に該当した患者は5人に1人程度だったと思いますが、もう1つは厳しい条件のため治験に該当する人が見つからず、最終的には他県の病院にも相談し、患者を紹介してもらうことで治験を達成できました。

先進医療の治験は条件が厳しいことが多く、医師側も患者が来たと同時に条件に該当するかを確認しています。

もし該当していれば治験の話を出しますが、該当しない場合はそもそも治験の話は一切しません。

つまり先進医療の治験は自身が条件に該当するかどうかが鍵となり、受けたい人が皆んな参加できるわけではありません

正直、先進医療の治験を受けれるかどうかは「運」に左右される事が多いです。

 

まとめ

ワクチンなどを発売前にいち早く接種する方法は治験しかありません。

その参加方法としては治験ボランティアに募集する必要があります。

 

コーメディカルクラブ


ニューイング

JCVN治験ボランティア


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比較的楽で高額な協力費(バイト代)が出るため、ワクチン以外でも自分に興味ある治験があれば参加するのも良いと思います。

ただ、登録しないと情報は本当に出てこないため、少しでも興味がある方はまず登録してみましょう。

ただし、治験は確実に安全が担保されているわけではないので基本は自己責任であることは認識した上で参加してください。

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  • この記事を書いた人

脊本 侑(ゆるドク)

アラフォー勤務医
医学博士 ❘ 整形外科専門医
脊椎脊髄指導医 ❘ 脊椎脊髄病医 ❘ 難病指定医
医療ライター ❘ Webディレクター
オンライン美容皮膚科にも勤務
広島東洋カープファン
『ゆるく生きる』がモットー
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