昨年6月に証券口座を開設し、資産運用始めますと宣言をしておりました。
で、実際にiDeCoがどうだったのかを10ヶ月で報告しました。
実はその裏でこっそり自分で株やETFを買っては売りの短期売買をしていました。
そもそも個人投資家の短期売買は勧められていませんが、やはり買ってみたくなるのが心情ではないですか???
結果としては
「素人は短期売買は手を出してはいけない!」
ということが分かりました。勿論、全員が手を出してはダメということではないです。
少なくとも、本業でトレードに手が出せない時間が週に何日もあるような人はやめておきましょう。(私も手術等で携帯を触れない日が多くありました。)
しかし、落ち込んでばかりもいられません。何が問題だったのかを反省する必要があります。
実際にどのように100万円も損をしてしまったのか振り返ってみましょう。
目次
やっちまった 主な4つの失敗
一喜一憂してしまう
当初は個別株を買うと言っても株が怖いこと(未知なだけ)もあり、知っている会社の株を少量だけ持つ程度にしておこうと考えてました。
そこで買ったのが「日本MDM(7600)」でした。
手術用インプラントの会社であり、整形外科医にはとても馴染み深い会社です。
人工関節から骨折のPlate、BKP(以下の記事参照)などのキットも販売しており、倒産などは心配ないとの判断から買いました。
1年以上前のため売買履歴がなくなっており、時期・価格はおおよそになりますが購入時は1株1500円台でした。しかし、その後1400円台まで落ちたため、焦って売ってしまいました(図の矢印で売買)。その頃は落ちた理由なども特に調べることなく、売ってしまったはずです。
その後上昇、2020年11月4日の時点では2200円台にまで上昇しています。
少し下がったからと一憂し焦って売ったことが損をした要因です。
この株を買った当初の思いは「潰れる心配がない会社だから買おう」だったはずです。
長期で保有することを目的に購入したはずなのに、その予定を変更したことが失敗だったのです。
仕手株に手を出してしまう
続いての失敗は仕手株に手を出してしまったことです。
(仕手株の説明はこちらを参照ください。)
その時に手を出してしまったのが「三桜工業(6584)」です。
改めて見ると急上昇の前に不自然に出来高が増えており、典型的な仕手株ですね。
仕手株の存在は知っていましたが、安定したあまり値動きがない株より値動きが激しく動く方がスリルがあったのと、「トレードしている感」が欲しくてついつい手を出してしまいました。
また、「自分は上手くできるはず」という意味不明な自信がありました。
結果として最初は利益が出ていましたが、終わってみれば20万円ほどのマイナスとなっていました。
私は結局ただの「イナゴ」でした。(イナゴの意味はこちらを参照ください。)
売りに手を出したくなる
仕手株を経験している時に「空売り」してたらめっちゃ利益が出ていたのでは?今後、仕手株っぽい物を見つけて「空売りしてみたい」などと今考えると恐ろしいことを考えてしまいました。
幸いと言ってはなんですが楽天証券では投資経験が浅い人は信用口座が開けないため「空売り」はできません。
(「買いは家まで、売りは命まで」といいますから今思えば本当に手が出せなくてよかったです。)
そんな最中、あの暴落が来てしまいます。そう「コロナショック」です。
下がることが目に見えているのに空売りできない!と思った時に目についたのが
「NF日経ダブルインバース(1357)」です。
インバースの説明はこちらを参照ください。
幸か不幸かこの時、利益が出てしまいました。
それにより三桜工業の損失は補填されました。
ここで終われば失敗談ではなく、成功談になるのですが残念ながらこれには続きがあります。
2匹目のドジョウを掬いにいくもドジョウはおらず・・・
暴落の傾向としてよく目や耳にするのが「2番底」という単語です。
根拠もなく、「コロナショックにも2番底があるはずだ」と考えておりました。
そこでまず1番目の矢印のところで再度インバースを買いました。しかし、2番底には向かいませんでした。底は来ると考え、2番目の矢印でナンピンするとそこから大きく上昇し、大きな含み損を抱えてしまいました。3番目の矢印の直前でNYダウが大きく下げたため、やっと底に向かうと考えさらにナンピンをしてしまいました。
そこから株価はほとんど動かず(むしろやや上昇)、インバースはどんどん減価していきました。(減価の意味はこちらから)
さらに日経平均は緩やかに上昇したため、インバースの価格はどんどん下がっていきました。
そしてついに損切りをしました。大体矢印のあたり(720円)で売却しました。
この時の損失が100万円を超えました。😭
なお、この時にしたツイートが私の初ツイートになります。
ついにインバース全処分
損切り合計は100万円…情弱な素人が手を出していいものでは無かった…
— ゆるドク (@yuru_dr) October 5, 2020
今更ですが、そもそもインバースは短期売買を目的としたETFのため、ここまで引っ張って持ち続けるものではないですし、完全に失敗でした。
大規模な金融緩和が世界中で起きているため、お金の価値が下がるため相対的に株価は上昇します。さらに刷りすぎて余った資金が株式市場に流れ込むため、日経平均がそう簡単には下がらないことも考慮しなければなりませんでした。
失敗を踏まえて今後の展望
その時、iDeCoはどうなっていた?
大きくプラスになってます。
コロナショックで暴落した時にも追加購入されており、ドルコスト平均法の良さが存分に発揮されました。ドルコスト平均法でも一時マイナスになっていたこともあるため、絶対に安全とは言えません。
しかし、
素人が個別株で短期売買するのに比べたらかなり低リスク
であることは間違いありません。
そのため、今後はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立てることを基本方針とします。
個別に手を出すなら
今までの話を踏まえるなら「個別株には手を出さない」というのが正解なのだと思います。
もちろん「私は」という意味であり、これを読まれている方がというわけではありません。
ただ、やはり「個別株を持っておきたい、配当や優待を得たい」という思いも完全には捨てられません💦
そこで今後もし個別株に手を出す場合は「配当や優待を考慮しつつ5年以上の長期保有」を前提としたもののみ購入することとします。
まとめ
以上、素人が短期売買に手を出して痛い目にあった話でした。
もちろん最初から着実に利益をあげる人もいるでしょうが、残念ながら私には投資の才能がなく、最初に大きな損失を出してしまいました。
ただ、今回これを書いたことは1年間の反省にもなり、今後の展望を考える上でとても意義があったと考えます。