肩関節 手術記録テンプレート

手術記録テンプレート:腱板断裂(棘上筋小断裂)〜関節鏡視下腱板修復術(関節鏡下腱板断裂手術)

全身麻酔下に患者をビーチチェアポジションとし、手術を開始。

後方ポータルを作成し鏡視を開始した。鏡視下に前方ポータル作成し、関節内の操作を開始。

以下の所見を得た。

PATHOLOGY

Synovitis:RI(+) axillary pouch(-)LHB(+)

Rotator Cuff Tear:(+)

可及的に変性部および軟部組織をdebridement。

肩甲下筋はintactであった。また棘上筋は結節間溝のすぐ後方で断裂し、SABとの交通を認めた。

 

前外側ポータル、後外側ポータル作成し、SAB外側より鏡視。以下の所見を得た。

PATHOLOGY

Synovitis:SAB(+)

Rotator Cuff Tear:(+)

Extent:SSP

Size:small Sharp:V

 

可及的に変性部および軟部組織をdebridementし、炎症部を新鮮化した。棘上筋のV字小断裂を認めた。

 

外側鏡視にて棘上筋の断裂修復を開始した。

キュレッダー、shaverにてfoot printに母床を作成。

肩峰外側縁の外側にワーキングポータルを追加。Foot print前方にHEALIX ADVANCE 4.5mm BRを1本を打ち込み、紫と紺白(長)を棘上筋断端前方に2か所通した。次いでFoot print後方にHEALIX ADVANCE 4.5mm BRを1本を打ち込み、紫と紺白(短)を棘上筋断端後方に2か所通した。ここで大結節部の骨棘をshaverを用いて切除した。

前方の紫と後方の紺白(短)をHEALIX BRノットレス4.75㎜を用いて大結節前方にsuture bridgeを施行。同様に前方の紺白(長)と後方の紫をHEALIX BRノットレス4.75㎜を用いて大結節後方にsuture bridge施行した。

GH関節内、SABともに腱板の修復されていることを確認。

SABにマルチチャネルドレーン3.5mm留置。

ポータル部を4-0ナイロンにて閉創し手術終了とした。

 

<インプラント>

・HEALIX ADVANCE 4.5mm BR:2本

・HEALIX ADVANCE ノットレス BR 4.75㎜:2本

 

外固定:軟性黒装具

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  • この記事を書いた人

脊本 侑(ゆるドク)

アラフォー勤務医
医学博士 ❘ 整形外科専門医
脊椎脊髄指導医 ❘ 脊椎脊髄病医 ❘ 難病指定医
医療ライター ❘ Webディレクター
オンライン美容皮膚科にも勤務
広島東洋カープファン
『ゆるく生きる』がモットー
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