(左橈骨遠位端の場合)
伝達麻酔下に、患者を仰臥位とし、左上腕をターニケットで駆血して手術開始した。
Palmar wrist creaseより近位へ橈側手根屈筋の直上に約6cmの皮切を加えた。橈側手根屈筋腱鞘を切開し腱鞘床を長軸方向に縦切した。長母指屈筋を尺側に避け方形回内筋を展開した。方形回内筋橈側付着部と末梢側付着部より5mm残し切開し、骨膜下に剥離し骨折部を確認した。
骨折線部の瘢痕組織や筋肉などが介在していたため、鋭匙にて可及的に掻爬した。骨折部にエレバラスパを挿入し、掌屈し、やや尺屈することで、整復位を得た。茎状突起よりφ1.5mmK-wireにて仮固定を行った。
plateはACUMED Acu-loc Ⅱ Plate,standard(女性はnarrowが多い) ,Leftを選択した。
image下にplateをあて、適切な位置になるようにKーWireで仮固定し、cortical screw 〇〇mmでコンビネーションholeを固定した。遠位holeよりドリリングを開始。plate遠位をlocking screw 5本で固定した。中枢にはlocking screw2本で固定した。
整復位をimage下に確認後、十分に洗浄し、切開した方形回内筋を縫合し、plateを覆った。皮下を4-0 バイクリル、皮膚を4-0 ナイロン糸で縫合し、Moderate compression dressingの後、手関節の外固定を行い、手術を終了した。