脊椎麻酔下に患者を腹臥位とし、右(左)大腿近位部にターニケットを装着し、250mmHgにて駆血して手術を開始した。
右(左)アキレス腱内側縁を通る約8cmの直線状皮切を加えた(神中法)。
皮下を展開し、パラテノン(腱傍組織)を露出させた。パラテノンに損傷は認めなかった。
パラテノンを皮切に沿って切開し、断裂部を展開した。断裂部には血腫が充満していたため、洗浄を行った。
足関節底屈位にて縫合できることを確認し、1号サージロンにてintratendinous sutureを2本行った。
さらにKirshmyer法にて1本縫合しておいた。裁けた繊維を3-0バイクリルにて可及的に縫合した。
再度創部を十分に洗浄し、パラテノンを4-0PDS、皮下を3-0バイクリル、皮膚を4-0ナイロン糸にて縫合し、尖足位にてギプス巻き込みを行い、手術を終了した。